Class
授業は、2時間 × 週2回 × 10週間にて、一科目を学習します。そして、毎週、レポート提出・中間試験・期末試験といった何かしらの予定があります。Term1ー4では、セクションが割り当てられ、必修科目の修了を目指します。Term5-8では、学生が希望する専門分野によって、選択科目を受けることになります。
ISBの特徴として、CP (Class Participation)に重きが置かれていることが挙げられます。授業中に発言しなければ、評価が悪くなります。インドでは、成績が悪いと、卒業後に条件の良い会社に入社できないと考えられ、学生は非常に積極的に参加します。
4月~5月

Marketing Management
マーケティングの入門講座。基礎的なフレームワークの学習。提出日まで短い時間の中で、グループにて事例を読み込み、どのようなマーケティング戦略を行うべきか、レポートを提出する。インド人との議論に慣れていなければ、非常に苦労する時間となる。

Statistical Method for Managerial Decisions
統計学の入門講座。正規分布、検定、回帰分析等の基礎的な概念の学習とデータ分析の応用。エンジニアの学生が多いため、詳細な説明がなく進むことが多く、授業のスピードが速く感じることもあり。

Managerial Economics
いわゆる、ミクロ経済学。需要供給曲線、独占・寡占、ゲーム理論等の基礎概念を学習。また、理論の学習だけではなく、理論を現実問題に応用した際に、どのような発見や問題が生じるか議論する機会があり。

Financial Accounting in Decision Making
会計学の基礎。各科目の名称や仕分け等について中心に学習を行う入門編。インドの会計基準ではなく、アメリカの会計基準を対象に講義で扱う。
TERM 1
TERM 2
5月~6月

Marketing Decision Making
マーケティング調査を中心に講義が行われる。また、講義外のグループ課題として、新商品のマーケティング戦略に関する、シュミレーションソフトを用いて、年度末の株価を競う。

Global Economics
いわゆる、マクロ経済学。財政政策と金融政策の影響について学習する。特徴として、インドの事例についても多く取り上げられる。インド準備銀行(中央銀行)で勤務をしていた、教授が講義を行うこともあり、インドの金融政策の意思決定がどのように行われたか聞ける機会あり。

Decision Models & Optimisation
統計分析の講義。確率論や線形モデルを用いて、意思決定の分析およびシュミレーションを学ぶ。学期後半では、現実の事象をモデル化することが求められ、数学が得意なインド人でも苦労するほどの複雑な課題もあり。

Competitive Strategy
経営戦略論。コアコンピタンスやファイブフォース等の戦略論の基礎概念を使い、各企業の意思決定の背景にあった戦略について学ぶ。コールドコールが多々あり、また生徒の回答に対して、深堀り質問が続くため、非常にプレッシャーを受ける授業である。

Business Communication
上司や部下へのコミュニケーション方法について、心理学やリーダシップ論を基に講義。また、聴講するだけではなく、自分自身の経験について、毎回振り返りの機会があり、よりよいリーダーとなる、知識の定着化が目的に上げられている。
TERM 3
7月~8月

Operations Management
オペレーション論。ビジネスで想定される、理想的な作業フローを設定し、合理的な判断を行うために、全体を加味した、各作業工程の最適化を行う。具体的には、人員配置や在庫管理をテーマに、生産面でのオペレーションの最適化を学習する。

Corporate Finance 1
企業財務論。事業や企業価値の分析を行い、資金調達法の違いによる経営への影響を学習する。MM理論を重要テーマの一つとして、講義を受ける。

Managerial Accounting and Decision Making
管理会計論。アクティビティ分析や予算差異分析を中心に、意思決定をする上で必要となる管理会計に関する講義。また、異転価格をテーマとして、国際間取引する上での収益への影響が取り上げる。

Management of Organizations
企業組織論。組織における構造、文化、ダイナミクスについて学習する。日本人としては、日本とインドの企業組織の違いを時間することができ、卒業後にも活かせる実践的な内容も多々ある。

Responsible Leadership
企業倫理。コンプライアンスや企業の社会的な責任が問われる状況で、どのような意思決定をすべきか、ディベート形式で進めていく。収益と倫理がトレードオフとなるケースでは、議論が非常に熱を帯びたものになる。